辺野古新基地建設事業の美謝川切替工事のためのボーリング調査に関する文書を渡具知名護市長が黒塗りしたことに対して、名護市情報公開審査会がそれを覆し、全面開示決定を答申したことは10月9日の本ブログで説明した。
この審査会の答申を受けて渡具知名護市長は、「一部公開決定を取消し、全部を開示する」と決定し、先日、その文書を送付してきた。
下が、昨年12月、渡具知名護市長が黒塗りした図面である。
今回、下のように、黒塗りを外した図面を送ってきた。黒塗り部分は全く簡単な図にすぎず、何故、この部分が黒塗りされたのか、全く理解できない。
この図面は、防衛局が「公共の安全と秩序の維持に支障を及ぼすおそれ及び事業の適正な執行に支障を及ぼすおそれがあるため公にしてはならない」という意見を付けたため、渡具知名護市長も、「名護市と防衛局との信頼関係を損なう」として黒塗りにしたものである。「なんでもいいから、ともかく隠しておけ」というのであろう。
この簡単な図面をたいそうな理由をつけて不開示を求めた防衛局も問題だが、それをそのまま受け入れた渡具知名護市長の責任も問われる。

なお名護市情報公開審査会は、この不服申立てについては毅然とした判断をしたが、もう一件の不服申立てについては請求を認めなかった。洪水吐きは美謝川切替工事の一部であるにもかかわらず、「前記各文書の他に、『美謝川切替工事に関連する』文書の存在をうかがわせる事情は認められない」とした。しかし、その点についての検証は全く行っていない。