チョイさんの沖縄日記

辺野古新基地建設問題等、沖縄の現状を考える!(文責:北上田 毅)

4日、高江N1ゲート前座り込み集会でのスピーチ(全文)

 11月4日、高江のN1ゲート前での私のスピーチをFさんが全文テープ起こししてくださいました。原稿なしのお話しですから分かりにくい点があるかもしれませんが、せっかくですからブログにも転載させていただきます。

深水 登志子さんの写真

 

***************

高江:N1ゲート前の座り込み集会でのスピーチ(11月4日) 

 11月2日、東京に行き、高江の問題で防衛省国土交通省警察庁と交渉を行いました。そこで明らかになった当面の高江の現状と問題点についてお話します。

 

<歩行訓練ルートの整備について>

 今、G地区の歩行訓練ルートが話題になっています。防衛省の担当者が言うには、長さ2.6kmの米軍の歩行ルートを、幅1.2mで砕石で舗装する計画です。急な部分が何か所かあるそうですけど、そこには、よく公園なんかに作ってあるような、擬木の階段をつくると防衛省は説明しています。

 ところが昨日の朝刊にも載っていたんですけど、私たちの仲間が現場に入って確認したところ、すでに幅4mぐらいの範囲で両側の立木にマークがされていて、伐採されるんじゃないかということでした。 

 9月にも防衛省交渉をやって、「歩行訓練ルートをどうするんだ? 整備計画はあるのか?」と追及しました。その時には「一切計画はありません」という説明だったんですね。それが、工期の完了が12月末といわれている今頃になって突然、「歩行訓練ルートを整備する」と言い出したのです。しかも、前は「人力で必要な量だけを伐採する」ということだったのですが、今回 重機を使って行うと変更したのです。 

 私たちが追及したのは、「重機を入れればそのあとは道になるんだ」ということです。“歩行訓練ルート”と言いながら、実際にはその重機が通った跡を道にして、米軍車両が通るようになるんじゃないかと追及をしたんですけど、今のところ「あくまでも歩道で、車道にすることは考えていない」という言い方です。ただ、工事用モノレールの話にしろ、道路造成の話にしろ、防衛省は、つい直前まで言ってたことを突然コロッと変えて、著しい環境破壊計画に変更しているものですから、今回も極めて疑わしいです。 

 そもそも海兵隊の歩行訓練ルートに、なんで子どもたちが遊ぶ公園のような擬木の階段が必要なのかと、みんなで大笑いになったんですけれども、非常に不可解です。宇嘉川の河口部分の東側の海岸域121haが、すでに1998年に米軍に提供されています。海から海兵隊員が上陸し、そこからGのヘリパッドまでルートを上がっていく。で、Gのヘリパッドからオスプレイで飛び立っていく。そういう訓練が行われるのです。だから米軍は、6か所のヘリパッドの中でもG地区については「特に重要だ」と防衛局に伝えています。

 いくら米軍基地の中と言っても北部訓練場は8割が国有林ですから、防衛局は好き放題するわけにはいかないんです。木の伐採には、事前に森林管理署と協議する必要があります。先週末に防衛局が沖縄森林管理署に協議書を提出し、月曜日には沖縄森林管理署がそれに基づく現地調査をし、火曜日にはもう許可を出してます。恐ろしいスピードで、森林管理署は防衛局の計画変更に協力しています。 

 今まで私たちは、何度も沖縄県と話をしてきました。例えば、赤土流出の監視で環境保全課、アセスの監視で環境政策課などに中に入って立ち会ってくれ、という話をして、沖縄県も何回も防衛局を通して米軍に立ち入り調査の許可等を求めてきましたが、防衛局はいつも期限ぎりぎりの2週間いっぱいまで、返事を延ばしに延ばしてきました。しかし今回については、計画変更が発表された翌日には森林管理署が中に入ってる。12月完成に向けて、単に防衛省だけでなく、林野庁なんかも協力をしているわけです。 

 このことで問題になるのは、環境影響評価検討図書です。工事用の造成道路として、N1の峠からH地区まで鬱蒼とした森を切り開いて道路がつくられました。長さは1.5kmです。これについては9月に環境影響評価検討図書が出されています。工事用モノレールを道路に変更するという検討図書です。それは60ページでした。ところが今回の環境影響評価検討図書は、なんと160ページもある。なぜ歩行訓練ルートだけの計画変更で、こんなに膨大な検討図書が出されるのか? 不可解としか言いようがありません。 

 しかも今まで計画には全くなかった歩行訓練ルートの大規模伐採です。貴重種・希少生物などについては、事前に移植するなどの対応が必要です。9月末には「一切計画はない」と言っていたわけですけど、この2.6kmの歩行訓練ルートのアセスの調査をするためにはかなりの期間がかかっているはずです。夏、いや、おそらくそれ以前から調査が入っていたはずです。それなのに、私たちに全く知らせないまま、突然今回計画が出されたわけです。だから、防衛省が言う、単に「海兵隊員が歩いて渡る幅1.2mの歩道です」という説明は極めて疑わしいと思っています。 

 もう一つ、とんでもない話が出て来ています。このルートの造成にあたって、重機等が必要になれば、再度民間ヘリによる輸送を考えていると、防衛省の担当者は言明したのです。膨大な検討図書の内容と、ヘリ輸送の検討を含め、ふつうでは考えらない話です。 

 今回は福島みずほ議員の段取りなのですが、今までは、国会議員が提出要求をすれば、すぐにその資料は提供されていました。国会議員の国政調査権です。ところが今回の歩行訓練ルートの検討図書については、10月末に提出要求をしたんですけど、11月30日まで公開は待ってほしいということで、防衛省は提出をしていません。おそらく、工事がすべて終わってからしかその内容を公開しない、という段取りになっているとしか、考えられませんね。 

 とにかく、この不可解な歩行訓練ルートには、今後も注意を払っていかなければなりません。森林管理署からの伐採許可は出ていますから、今日明日にでも伐採が始まる恐れがあります。それに対する抗議行動、阻止行動、監視行動をする必要があります。

 

<違法ダンプトラック問題について>

 まもなく県道を通ってダンプトラックがここに来ます。7月の末以降、ここで搬入されていた大型ダンプトラックは、そのほとんどがダンプ規制法、そして道路運送車両法に違反した不正改造の車両でした。連日、多くの防衛局職員が見守っているのに、今まで一切問題にしなかった。そしてその前後を警察車両が違法ダンプトラックを警護して採石場からここまで入ってくる。で、私たち県民がそのことについて抗議をすると、道路の両側で機動隊がそれを排除する。そんなことが続いています。 

 違法改造というのは犯罪行為です。これは私が言ってるんじゃなくて、政府をあげてのキャンペーンが続いているんですね。国土交通省などが中心になり、警察庁なども協力をして、「違法改造は犯罪です」というリーフレットが大量につくられています。「知らなかったでは済まされない」「違法改造は犯罪です。違反すれば、懲役もしくは罰金刑まであります」、 そういうようなキャンペーンが続いているわけですね。それにも関わらず、高江の工事では7月末から今まで違法ダンプトラックが連日砕石の搬入を続けています。 

 私たちは一昨日の交渉で、防衛省、そして真ん中に警察庁、そして右側にこの問題を所管する国土交通省、ズラッと20人ほど並べて防衛省の見解を聞いた後、警察庁にそれに対するコメントを言わせて、その後、所管をしている国土交通省の担当者にその話を振って、それぞれ回答を求めました。

 防衛省については、私たちが陸運事務所に最初に抗議に行ったのが10月14日です。で、これは確か金曜日だったんですね。その週明けの火曜日に、稲田防衛大臣がわざわざ記者会見をして、この問題について弁明しました。何を言ったかというと「すぐに是正をするように防衛局に注意をした」と、そういうことを私たちが陸運事務所に行った直後に会見をしているわけですね。それだけこのことは大きな問題なんです。

 ところが今でも防衛省の職員は、「これらは単に経年変化で、例えば荷台の両側の番号表示が消えていたとか、助手席の窓が視界を遮るような状態になってしまっていた」言うだけで、それを「違法だとは認定していない」と逃げています。

 国土交通省になると、さすがに問題があったと言わざるを得ない。だから、直ちにそういった市民からの指摘を受けて是正を求めるハガキを送る手続きをしました、と。今、そういうことになっています。

 警察庁の方は、連日ここで大量の機動隊員、県警の警察官らがこうしたダンプトラックを見ているわけです。例えば、過積載(積載オーバー)のダンプトラックもよく通っています。ただそれについては、ここで重量を計らないとなかなか確定できないわけですね。ところが番号表示がない、さし板といって荷台に鉄板をつけて上げているとか、ほんとは後ろに向いていないといけない排気口を横に向けて歩行者が排気ガスをもろにかぶるような状態であるとか、こういった違法改造というのは、いずれも一目見ればわかるわけです。解釈の余地なんてないです。具体的にその車を見れば一瞬のうちにわかるわけですね。ところが、私もここにいる時に写真を撮って、同時に警備にあたっている警察に対して「然るべき対処をしろ」と言うんですけど、一切言うことを聞きません。 

 だから政府交渉では、警察庁の職員は建前として、「警察庁は捜査機関ではないから、具体的な事案についてそれが違法に当たるか問題があるかどうかについてお答えするのは難しい」と。「ただ、皆さんからこういうご指摘があったことについては、沖縄県警察本部に伝えます」と。そういわざるを得なかった。

 最近入っているダンプトラックは大慌てで違法な部分を手直しをしています。溶接でリアバンパーの短いものを継ぎ足したりとか、排気口が外を向いているものについても後ろへ、とかね。でも、まだ違法車両が残っています。そのことを、今日 車両が入ってくれば、みんなと一緒にそれを確認して問題を指摘していきたいと思っています。 

 どこの省庁も現場では開き直って無視をしているところが多いんですけど、防衛大臣がわざわざ記者会見で手直しを指示したと言わざるを得ないように、実は非常に大きな問題になっています。これから国会の審議の中で議員さんたちが強く追及をしていただけると考えています。 

 このことに関連してもう一つ。大型ダンプトラックはこの先で砕石砂利を置いて出ていくわけですね。基地の中は道路の関係で10tダンプは走れないから、4tダンプに積み替えて走ります。私たちの仲間が現場で確認したのは、その4tダンプのほとんどが積載オーバー。荷台にてんこ盛りに砂利が積まれている。そして、例えば左側のサイドミラーが吹っ飛んでしまって無い状態で走っている。テールランプが潰れてしまっている。サイドミラーがあったとしても、とんでもない方向を向いてしまって使い物にならない。そういう整備不良の車が砕石を運び続けている。山の中でも機動隊員が車両の両側を警備しているわけですけれど、私たちの仲間が指摘してもそれを一切無視しています。 

 一昨日の政府交渉で、防衛省の職員たちは、そのことを追及されて、もう反論はできませんでした。「受注業者に対して今後法令を遵守するように指導する」ということを約束しました。今まで防衛省は、基地の中だから誰も見ていない、県民の監視はないということで、ともかく一日でも早く砕石を運ぶために過積載にして普段の量の倍を一気に運ぶとか、少々潰れた車であっても中では使うとか、そういうことを続けていたわけですけど、もうそれは通用しません。もし、今日以降、同じような車が使われていれば、再度とことん追求をしていきたいと思います。 

 

<県道の道路使用許可について>

 県道の使用については、道路使用許可という手続きが必要です。7月22日にここ(N1ゲート)は強制撤去で排除されたわけですけど、8月22日までの1か月は、このゲート前について道路使用許可を北勝建設が名護署に出して、一応許可が下りています。単にゲート前で歩行者の安全を図るような対策をするだけではなく、よく県道や国道を走っていると工事現場の100mくらい先から「この先工事中」とか「徐行」とか、そういう看板が出ていますね。ああいうのも、道路使用許可の条件なんです。ところが、北勝建設・防衛局がここの工事をやった時には一切そういうことをやっていません。私たちの仲間は、定期的に沖縄県警察本部に出向いて道路使用許可の申請の有無を情報公開請求で入手していますが、8月22日以降 今に至るまで、防衛局も北勝建設も県道を使用する道路使用許可を取っていません。 

 例えば今ここにALSOKの警備員たちが十数名立っています。ここは県道ですが、コーンを並べて赤い横竿を付け、市民が中に入ることを禁止していますね。こんなことを、本来 県道の一部で勝手にしてはいけないんです。事業主としての防衛局、受注業者としての北勝建設が、道路使用許可もないままこういうことをやることは、完全に法律に違反をしています。で、昨日と一昨日、防衛省警察庁に追及すると、防衛省の担当者は、なんと「警備員が立ってコーンを並べるだけでは、道路使用許可はいりません」と開き直ったんです。とんでもないですねえ。 

 だからね、私たちはこれから同じことをすればいいんです。私たちもコーンを並べて道路に立つ。道路使用許可がいらないんであれば、警察はそのことで私たちだけを規制することはできません。もし私たちを規制をするのであれば、それより前に、まずこのALSOKの警備員たちを道路から撤退させてコーンをのけることが必要になります。だから防衛省の担当者が言った話に戻ると、もう理屈が通じないと黙り込んでしまうわけです。そういった問題もあります。 

 

<県外産の張芝による外来植物の侵入について>

 いま 建設予定地の中にはかなりの数の張芝が搬入されています。ヘリパッド4か所、そして進入道路の崖を削ったのり面等々には、芝を貼って赤土の流出を防止することになっています。

 昨年の9月に沖縄県の環境影響評価審査会の委員さんたちが、事後調査ということでN4のヘリパッドに入りました。そこで審査会の委員さんたちが驚いたのは、ヘリパッド周辺に、本来沖縄では見られなかった植物が繁殖していたことでした。例えばセイダカアワダチソウなんかが発生しているのです。そして一番問題なのは、アメリカハマグルマという外来植物です。これは、他の植物たちの繁殖を抑えて異常な勢いで繁殖をするというので、非常に危険な外来植物として指定されています。そういったものが増えているのです。審査会の委員さんたちは、この問題について、知事に答申を出しました。翁長知事はそれを受け、防衛局長に対して「県外産の張芝を使わないように」と文書で指示をしました。 

 ところが防衛局は一切それを無視している。一昨日の政府交渉の中でも「沖縄県内には、張芝を作っている会社がないから、今まで沖縄県に導入実績のある県外産の張芝を使っている」と開き直っているんですね。本来、沖縄の中でも貴重な生態系が保たれている、このやんばるの豊かな森の中に、セイダカアワダチソウとかアメリカハマグルマとか、非常に危険な外来植物が増えていくことについて、防衛局は一切注意を払おうとせず、知事の指摘も無視をしたまま、県外産の張芝を使おうとしているわけです。 

 そのことを追及すると、「事業主の実施可能な範囲で駆除をする」という言い方です。安倍首相が「できることは全てやります」とよく言いますけども、あれと同じで「できないことは何もしない=実施可能でないことは何もしない」という裏返しでね、こんなことは全く通じない訳ですけど、そんな対応を続けています。 

 すでにかなりの量の張芝が現地に入っていますけど、これからヘリパッド地帯の45m、無障害地帯ののり面、そして道路ののり面など、大量の張芝がまだまだ必要になります。ここからやっぱり外来種が入っていきます。それは知事の指示に違反していること、さらには、そういった外来植物が貴重なやんばるの森の中に増殖することを許さないためにも、砂利の搬入を阻止すると同時に、張芝の搬入も絶対に阻止していく。それが必要だと思います。

 

<原状回復の問題について>

 最後は原状回復の問題です。当初予定の無かった工事用道路が、モノレール計画を変更してつくられましたね。モノレールについては「単管を1.2mごとに打ち込み、幅70cmで上をトロッコのようなものを走らせるから、土地の形質変更は一切ない、木を伐採することもない、環境には配慮した計画だ」と防衛局は言ってましたが、それをも投げ捨てて、広いところでは幅6mもあるような工事用道路をつくってしまった。 

 モノレール案は工事終了後に単管を抜き、その穴をきちんと埋め戻して原状回復しますとなっていました。ですから、今回の、あのやんばるの森を切り裂いたような工事用道路について、原状復帰をするのか、と追及しました。あくまでも工事用道路と言っているわけですからね。しかも以前の環境影響評価図書には一切記載がされていなかったものです。だから当然、つくったこと自体は許せないし けしからんことですが、工事用道路としての目的が終われば原状を回復する責任があります。

 さらには、この林道の峠から向こう、N1から裏に下りる部分については、約700mが米軍から日本に返還されて国有林になっている。ところが防衛局は、その部分までも森林管理署に工事用道路として使用許可申請を出し、森林管理署がそれを許可してしまっています。その許可条件には、目的が終われば原状回復をすることと明記されています。峠から向こうの旧林道も、工事用道路と同じような形で道路にされてしまっていますが、やはり原状回復しなければなりません。 

 工事用道路についても、北部訓練場の中で国有林を切り開いてますから、返還するにあたっては、ヘリパッド建設工事が終わると全て原状回復してもらわなければなりません。それについては、今、防衛局は言葉を濁し続けています。一昨日も「今の段階では原状回復措置をするかどうかは決まっていません」と逃げました。山で木を伐り、大量の砂利をばら撒いて道路にしてしまってからの原状回復は、今のままではとても期待できません。 

 なぜならふつう、路床をきれいに整地して一定の厚さに砕石を敷いて道路はつくられます。そうすれば、気を付けてその砕石部分だけをブルドーザーなどで押して撤去すれば、原状回復は可能です。ところが今、防衛局がやっているこの工事は、木を伐っただけで切株を残し、谷や溝も全部砂利で埋め尽くして道路にしてしまってます。だから、それをきれいに撤去するなんて、ほとんど不可能なんです。砂利を撤去しようとすると、今度はまた大量に下を削る必要があるし、赤土が流れてしまい、非常に困難です。でもだからといって、あれだけとんでもない幅員の道路を森の中に残すわけには絶対にいきません。 

 だから私たちは、今後の工事の続行を何としても阻止し、少しでも工事を遅らすと同時に、防衛局・防衛省に対し、当初の計画になかった余計なものについては一切撤去して原状回復するように、今後も強く追及していきたいと思っています。 

 

自衛隊の北部訓練場使用について>

 北部訓練場の自衛隊の共同使用の計画が明らかになっています。先日の県議会で一人の議員さんが、防衛省の「北部訓練場で今後、自衛隊が共同訓練を予定している」という書類を暴露し、そのことについて安慶田副知事からも「基地負担の軽減から逆行する」という強い答弁があったわけですけど、その問題も防衛省に追及しました。「今後、海兵隊員だけでなく自衛隊もここで訓練をすれば、基地負担はどんどん増えていく」と追及しました。 

 防衛省の担当者の答えはひどいものでした。「先日報道されたその文書については、防衛省が正式に発表したものではありません。したがって、その文書の内容についてはお答えすることはできません」と、そんな開き直りをしているんですね。今まで防衛省の文書について、いろんな学者や政治家の方々の努力で入手され、それによって大きな問題になったことが、ずいぶんいろいろとありましたよね。今回についても、具体的な日米共同訓練の方針が明記されているにもかかわらず、そういう逃げ方をする。ま、せざるを得なかったんだと思うんですけどね。 

 今後私たちは、ここを使用するのは米軍だけでなくて、自衛隊も使っていく。沖縄全体で、先島の自衛隊配備共関連して、沖縄全域で自衛隊が活動を広げていく。そのことにも注意を払っていく必要があります。 

 

<返還実施計画について>

 もう一つ。すでに防衛省沖縄県に対して、北部訓練場の返還実施計画というものを提出しました。基地の特措法で、返還にあたっての手続きを明記した計画案を作る必要がありますが、それを県と関係自治体、ここでは東村と国頭村に対してすでに出しています。その後、各自治体から意見が出され、それを加えて最終的な返還実施計画ができます。北部訓練場の工事は12月いっぱいで終わると政府は強調し、先日の防衛省の担当者も「12月末までに終えます」という言い方を やはりしていました。そして、返還実施計画に基づいて返還にはなるのですが、それはけっして私たちが自由に使えるわけではありません。返還から引き渡しまで、今までの返還事例ではだいたい2年ないし3年はかかっています。12月末にヘリパッドの工事が完了したとして、その返還はけして土地の引き渡しではないのです。 

 で、返還された後、その場所は国が管理し、米軍に対して今までどういった使用履歴、例えば危険なものを使っていないかとか、どういう建物があったとか、そういう開示を求め、そこを国が調査をすることになっています。もし汚染物が発見されれば除去をしなければいけない。そこで皆様ご承知のように、ここでは枯葉剤を使用したという米兵の証言がありますね。又、何回も米軍ヘリが墜落もしています。沖縄国際大学の墜落事件でもあったように、米軍ヘリには放射性物質が含まれていますね。キャンプ・ハンセンにヘリが墜落した時も、1年以上に渡ってその下にある水源だったダムは取水停止になりました。米軍に対して過去の墜落場所の特定を受け、そこを調査することになってはいますけど、あれだけ枯葉剤使用の証言があるにもかかわらず、日本政府はいまだにその調査をすると言っていません。それらも全部切り捨てて、自主的な調査を何もしないまま、1年から1年半という従来の半分の期間で引き渡しをする計画になっているわけです。 

 私たちは今後、この返還計画について、沖縄県そして東村と国頭村に対して、毅然とした対応で、きちんと調査をするように求める意見を出すことが必要です。 

 

<高江への結集を!>

 ともかく11月、12月。特に11月中は山場ですから、万難を排して現場に来てください。高江に来てください。「山に入ってほしい」とかそういうことを言っているんじゃなくて、ゲート前に一人でも多くの方で座り込んでほしい。それだけでやはり“大きな力”になるからです。

 今の倍の人数が集まれば、工事はそう簡単にはできません。ダンプトラックも簡単には入れません。そういう意味でね、何としても、全ての予定を変更してでも、借金をしてでも、仕事を休んででも、11月中になんとか沖縄に来て、高江に来て、ここに座り込んでほしい。友人知人を連れて、一人でも多くの人に高江に来てもらう。県外の方も、各地でそのことを訴えてください。

 12月末までに完成させてしまえば、もうほんとうに取り返しがつきません。悔やんでも悔やみきれないという思いがしています。なんとしても全国に訴えて、この工事の年内完成を許さない。なんとか2月末まで工事を延ばして、ノグチゲラなどの繁殖期で工事が止まる、7月まで再開できない、そこまで工事を延ばすことができれば、安倍首相が国会の所信表明演説であれだけ見栄を切り、アメリカに行ってクリントンなんかに「高江は年内に完成させます」と約束したことに、赤っ恥をかかせられます。そうしてその段階で、状況は変わっていきます。

 少なくとも年内完成については絶対に阻止をする。

  そうした決意を固めて、これからも現場でがんばっていきましょう。