辺野古新基地建設事業について政府は、「工事は順調に進んでいる」と繰り返している。しかし実際には、埋立土砂投入、地盤改良の砂杭打設、A護岸工等の進捗状況を見ても、各工事は大幅に遅れている。
現状では、防衛局の言う「工事期間:9年3ケ月」などもう完全に破綻している。もし強行したとしてもこのままでは完成まで20年~30年を要する(技術的にも破綻しており、完成の目途は立っていないことはひとまず置くとしても)。
前述の各工事の遅れについては、報道等でも再三、取り上げられているが、ここでは、美謝川切替工事の大幅な遅れについて説明する。
美謝川は大浦湾の中央部に流れ込んでいるため、流路を切り替えないと大浦湾の埋立工事ができない。そのため、辺野古ダムから国道329号の下を暗渠で抜け、大浦湾の奥に新しい水路を造成する計画となっている。その工事期間は、当初申請書の工程表では13ケ月、変更申請書では11月の工期となっている。
最初の切り替え工事は、2021年6月に始まった「シュワブ(R3)美謝川整備工事」である。しかしその後も毎年のように、「シュワブ(R5)美謝川整備工事」、「シュワブ(R5)美謝川整備追加工事」、「シュワブ(R6)美謝川整備工事」と新な工事が発注され、昨秋は「シュワブ(R7)美謝川整備工事(1工区)」、「シュワブ(R7)美謝川整備工事(2工区)」が契約されている。
「シュワブ(R7)美謝川整備工事(2工区)」の工期は、2027年6月30日であり、最初の工事からは、すでに6年を経過している。当初の1年以内という工期が、6年を超えてしまっているのだから理解し難い。
辺野古新基地建設事業のあまりの杜撰さを示している。


変更申請書の工程表。美謝川切替工事は1年以内とされている。