安保法制はとうとう19日未明に強行採決されてしまった。辺野古の対応に追われ、国会前に行けなかったことが悔やまれる。それでも今日の沖縄タイムスの社説の見出は「路上の意思に見る希望」だった。そうだ、時代は確かに変わりつつある。
9月19日(土)も午前5時45分頃に那覇を出て辺野古に向った。シュワブのゲート前に寄ったが、今朝も特に工事用車両の進入はないとのこと。午前7時からは海上行動のミーティング。土曜日ということもあって今日はカヌー隊の数が多い。皆、もう準備万端整えてやる気マンマンだ。私も船に乗る予定だったが、急用のため中止。結局、船は3隻、カヌーは25艇ということになった。
(ゲート前の座りこみテントで当面の動きについて説明(写真は沖縄タイムス9.19 WEB版))
しばらくしてゲート前に行くと、進行役のSさんから、当面の防衛局の動きについて話をするようにマイクを渡された。昨日、井上防衛局長が記者会見で今後の工事について次のように述べたというので、その内容について私の考えを皆に説明させてもらった。
1.「海上ボーリング調査は来年3月末まで工期を延期する。」
海上ボーリング調査は、当初、昨年11月末までの工期だった。それが3月末まで延期、さらに6月末まで延期され、そしてさらに9月末まで延期されていた。それが、今回、一挙に来年3月末まで6ケ月も工期延期されてしまった。以前は、3ケ月の延期で十分とされていたのだから、今回、残りわずか5ケ所だけの調査に6ケ月もかけるというのは全く説明がつかない。
以前も触れたように(5月24日のブログ参照)、翁長知事は私たち県民会議からの要請を受け、再三にわたって、「海上ボーリング調査が終われば、大浦湾のフロート撤去を指示する」と言明している。そのため、防衛局は、知事からフロート撤去を指示されないように、海上ボーリング調査が来年3月末まで続くという形式にしたものと思われる。そして、海上ボーリング調査を形だけ続け、大浦湾のフロートを残してカヌーや船団の進入を阻止し、埋立工事の関連作業を進めようとしているのであろう。何という姑息な手段か!
2.「本体工事は、シュワブ内の陸上部分で仮設ヤードや仮設道路といった仮設工事から始める。」
また、井上防衛局長は昨日の記者会見で、「今後の本体工事は、シュワブ内の陸上部分で仮設ヤードや仮設道路といった仮設工事から始める。」とも述べている。
仮設ヤードは、辺野古先端近くで行われた旧米軍兵舎(15棟)の跡地を整備し、埋立本体工事で大量に必要となる消波ブロック等の制作、保管のための場所だ。旧米軍兵舎解体工事はほとんど終了し、作業ヤードの整備工事には何時でも入れる状況にある。(しかも、知事は不可解なことに、本年1月16日、陸上作業ヤード造成に関する赤土等流出防止条例に基づく防衛局からの届出に対して、「確認済通知書」を出し承認してしまっている。)
昨日の記者会見で井上防衛局長は陸上部分で仮設道路の工事に着手するとも述べている。私は、防衛局が最初に着手する可能性のある工事は工事用仮設道路だと再三指摘してきたが(7月19日のブログ参照)、やはりその通りになるようだ。
この工事用仮設道路造成の問題点については、上記のブログを参照してほしいが、防衛局に設計概要変更申請を提出させることが必要である。知事がそれを承認しなければ防衛局は工事に着手できない。
また防衛局は、旧米軍兵舎を解体したコンクリート殻を工事用仮設道路に使用すると県に文書回答している(本年5.15の県への回答文書)。ところが、たとえば上図の工事用仮設道路②は、陸上部ではなく、ほとんどが海に造られる(工事用仮設道路③もほとんど海上部だと思われるが設計図書が公表されていない)。実質的には、コンクリート殻の大浦湾への投棄である。このようなことはアセスでも触れていないし、埋立承認願書でも明記されていなかった。絶対に許してはならない。
今、知事に求められるのは、埋立承認の取消しが政府の脱法措置(行政不服審査請求、執行停止)により「無効」にされてしまっても、今後、知事に与えられたいくつもの権限を毅然と行使し、防衛局の作業強行を絶対に許さないことである。
